半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5590 「など」をスルーしない

授業の準備をする時に,最初にすることは教科書をじっくりと読むことです。

文章だけでなく,写真・表・グラフ・イラスト・地図もしっかりと観察します。

さて,教科書を読むときに必ず目が留まる言葉があります。

それは,「など」という言葉です。

例えば,九州地方のあらましを扱ったページを読むと,こんな「など」が書いてあります。

対馬五島列島,南西諸島「など」の島々が,・・・・

雲仙岳霧島山,くじゅう連山「など」の火山があり,・・・・

③九州の北部には筑紫平野「など」の平野があり,・・・・

 

この「など」がとても気になります。

①「など」には,どんな島が含まれているのか,

②「など」には,どんな火山が含まれているのか

③「など」には,どんな平野が含まれているのか

すぐに調べています。

細かすぎるという先生もいるでしょう。

しかし,「など」に気を付けて教科書研究をすることで,授業づくりに広がりと深まりが生まれるのです。

逆に言えば,自分が書く文章には,「など」を気軽に入れないようにしています。

この「など」には,どんなこと,どんなものが含まれるかを認識してから入れています。

「など」にこだわると,とても面白くなります。