半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5589 高倉健さんのこと

先日読んだ倉本聰さんの自伝「流れ星,燃えた」(幻冬舎)には,俳優の高倉健さんのエピソードがたくさん出てきます。その中から1つを紹介します。

〈引用始まり〉

高倉健さんは誰に対してでも礼儀正しい。目下の人にもキチンと挨拶する。例えば,知り合いにバッタリ逢った時,歩きながら頭を下げたことがない。ピシッと立ち止まって頭を下げる。

〈引用終わり〉

謙虚な人は誰にでも礼儀正しいのだと思います。

謙虚な人ほど,いろいろなことを深く学んだ人なのだと思います。

そんな高倉健さんから学んだことがあります。

あるテレビ番組で健さんが北海道のチーズ屋さんに送った手紙が紹介されました。

とても丁寧な温かい字で,最後に「不一」という言葉が書き添えられていました。

この「不一」という言葉を知りませんでしたから,すぐに調べてみました。

十分に意を尽くしていないという意味で,

「冠省」と「不一」を合わせて使うそうです。

これを知ってから,手紙を書く時に使うようになりました。

また,健さんの著作である「南極のペンギン」(集英社)には,お母さんの話が紹介されていました。これがとてもいい話でしたから,母の日に学年通心で紹介したこともあります。