半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5315 主体性を評価する

雪の具合が気になり日曜日の朝ですが,早起きして新聞を読んでいます。「読売新聞」の「明日への考」では,学習指導要領が特集されていました。これを読みながらこんなことを考えました。
通知表評価の時期の締め切りが迫ると,ワークやノートを集める教師が多いようです。提出していない生徒の名前をプリントに印刷したり,学級名簿にチェックを入れたものを各学級に掲示し督促することも少なくありません。
さて,現行の学習指導要領の売りは「主体的・対話的で深い学び」です。評価の観点も「主体的に学習に取り組む態度」となっていますので,ワークやノートを集めてチェックをしているのでしょうか。提出しない生徒は「主体的に学習に取り組む態度」は,Cがつくのでしょうか。
 また,毎時間,生徒に書かせている授業の振り返りシートの項目にも,「発表の回数」がある教科があります。
「発表の回数」を「主体的に学習に取り組む態度」を評価材としているのでしょうか。
それらの教師は,「主体的に学習に取り組」んでいる生徒の具体像をを持っているのでしょうか。
その具体像を具現化させるような授業をしているのでしょうか。
評価というのは,生徒を評価すると同時に授業者である教師の評価でもあることを忘れてはいけないのです。
冷え込んだ居間で,熱いコーヒーを飲みながらこんなことを考えました。
6時現在,屋根には薄っすらと雪が積もっています。