半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5179 猛暑の中の備品整理

今日は部活休みの日でしたが,いつも通りに学校へ行きました。社会科の備品整理のためです。教具室が3階にあるため朝から空気が熱く重かったです。窓を全開して,水筒とタオルを用意して熱中症予防万全で臨みました。社会科備品を台帳にチェックしながら,耐久年数が過ぎて,授業ではほとんど使わなくなった備品は廃棄することにしました。例えば,掛地図やビデオ,地図黒板などです。これらを紐で縛りまとめ,ゴミ倉庫に運びました。3階から校門近くにあるゴミ倉庫まで約20往復。2時間かかりようやく終了しました。Tシャツと綿パンは,汗でびしょびしょになりました。とてもきつかったですが,終わった時は達成感がありました。教具室の社会科コーナーもすっきりしました。
備品は買う時はいいのですが,その値段に見合うぐらい授業で使う教師はほとんどいません。新しい備品が出ると次々に購入する教師は多いですが,その整理までしっかりとする教師は少ないと思います。理由は,短期間で異動するからです。どうせ3年ぐらいしかいない学校ですから,備品を大切に扱う気持ちが薄くなってしまうのではないかと思います。その結果,20年以上前の図版や地図や写真資料がほこりをかぶって放置されているのです。
ほとんどの備品は廃棄しましたが,平成16年に購入した,実物資料(石炭や羊毛など)は残すことにしました。パソコンやタブレットに慣れた生徒だからこそ,実物を触らせて,匂いを嗅がせて,ホンモノから何かを学んで欲しいと思ったからです。