半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5175 不親切と細やかさ

午前中は,段ボール箱や新聞をまとめて資源ごみ回収の準備をしたり,自宅周りの掃除をしたり,大汗をかきながら動きました。午後は,「不親切教師のススメ」(松尾英明 さくら社)を読みました。読後,野口先生の講座を聞くような爽快さがありました。これをすべて初任者や経験が浅い教師がすぐに実践することは危険だと思います。教師としての経験を積み,自分の教師哲学を持っておかないと単なる手抜き教師と批判されそうです。しかし,現在の教育に一石を投じた本であることは間違いありません。私が好きな言葉に近藤原理先生の「大らかに,細やかに,さりげなく」というものがあります。親切と細やかさは違います。個々の生徒の成長にとって何が大切なのかを見極めて個別の対応をしていくことが大切だと考えています。親切も行き過ぎるとおせっかいとなります。親切すぎる,おせっかいな管理職に読ませたい本でした。