半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4999 もはや情熱だけではどうしようもない

名古屋大学の内田良先生が「内外教育」(時事通信社)の「学校をカエル」という連載をされています。その第23回で学校現場の休憩時間について書かれていました。
その数字だけを紹介します。2016年度の文部科学省の調査結果からです。
〇平日の平均勤務時間
小学校教諭で11時間15分
中学校教諭で11時間32分
〇平日の平均休憩時間
小学校教諭で3分
中学校教諭で4分
これが学級担任となれば更に悪化しています。
〇平日の平均勤務時間
小学校担任教諭で11時間27分
中学校担任教諭で11時間50分
〇平日の平均休憩時間
小学校担任教諭で1分
中学校担任教諭で2分
確かに授業が終わり職員室に戻ると,生徒が話かけてくることや生徒指導,欠席確認,遅刻早退生徒の対応,管理職からの話,校務分掌の仕事などが急に入る場合があります。
しかし,休憩時間が1分,2分とはあまりにもひどいです。
これでは,お茶を飲むこともできないかもしれません。
トイレにも行けずに病気になる教員もいるとのこと。
「子どもが好きだから」とい理由では,過酷な現場教師ではやっていけないということです。
これでは教員志望の若者が減る一方です。
情熱をもった教員志望者が辞めていく現実も頷けます。
いったい,日本の教育の未来はどうなるんでしょうか。(涙)

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