半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4606 宇津木麗華監督の話

今朝の読売新聞に金メダルをとったソフトボール宇津木麗華監督の話が掲載されていました。その一部を引用します。
「上野と一緒にプレーさせることで,次世代の土台を作る」と考えて,あえて20歳の後藤希友を代表入りさせた。上野にとって,戦う最大の意味は「麗華監督に恩返しをしたい」だった。その背中を見ながら,「ただ,投げるのが楽しいだけだった」後藤は,「上野さんを超えられるまで絶対に諦めない」と話すようになった。宇津木監督が胴上げで3度,宙を舞った。バトンは確かに受け継がれた。
この記事から2つのことを考えました。
その1 宇津木監督と上野投手の子弟関係の素晴らしさに感動しました。別の記事で上野投手は戦う最大の意味について,こう語っています。「ずっと守ってもらってきた。麗華監督のために戦うだけ」。教師もこんな正しい師弟関係をつくることが大切だと思います。師を持つことで,憧れが生まれます。その憧れが学びの原動力となるのです。また,師は弟子をもつことで,更ならる学びが要求されます。正しい師弟関係があれば,学びが大いに深まっていくのです。
その2 上野投手と後藤投手との関係から,教師も同じだと思いました。以前の学校で,生徒指導を行う場合,ベテラン教師と必ず若手教師をつけてペアでを指導させていました。本には書かれていない生徒指導の職人技を体感させるためです。私の教師人生も残りわずかとなりました。次世代の教師を育てていくことの重要性を強く意識しています。ですから,若手教師のための教師塾を月に1回開催しているのです。
この他にも金メダルの背景には,感動的なエピソードがあるはずです。