半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4607 読破16冊目「漂流者は何を食べていたか」

〇「漂流者は何を食べていたか」(椎名誠 新潮選書)★★★
人間は極限状態に置かれた時に,どんなことを考え,どんな行動をとるのかについて,ずっと興味があります。ですから,それに関する本をずっと読んできました。例えば,遭難もの,漂流もの,山岳もの,海洋もの,宇宙もの,自然災害もの,探検もの,冒険ものなのどです。その流れで「漂流者は何を食べていたか」(椎名誠 新潮選書)を読みました。
いつ助かるかわからない極限状態で,人間は生きのびるために何をどうやって食べたのかについて,様々な本の中から紹介した本です。中でも強烈だったのは,ウミガメを解体して食する場面です。肉の部分は全体の20%から30%ぐらいしかなく,肝臓には毒が含まれているそうです。そのまま引用するとグロいので書きませんが,味は思ったよりやわらかいそうです。極地での遭難者はペンギンを捕獲し,心臓,目玉などをシチューにて食しています。まさに,食べることは生きることなのです。生徒がこの本を読むと,給食の残菜はきっと0になるはずです。