半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4531 あと10点

5月23日(日)開催の体育大会に向けて連日練習が行われています。特に3年生は最後の体育大会となりますので,熱が入っています。練習後に必ず3年生だけを残して私が話をしています。内容は,今日の練習の自己評価です。自分のがんばりをABCで評価させ,挙手をさせます。そして,その理由を聞くようにしています。そして最後に私が話をします。このようなことをする理由は,手抜きをしている生徒がいる現状があるにも関わらず,きちんとした指導をしないで終えるということは,それでもよいと生徒に教えていることになるからです。これでは,レベルアップはできません。どこがまずかったのかをしっかりと認識させることが必要なのです。そして,次の練習でできた部分をしっかりとほめるのです。これを繰り返し行ってきました。その結果,今日の男子の集団演技と女子のダンスは良くなっていました。自己評価も高く,全力を出したという生徒が増えました。生徒の意識が変わってきたことがよくわかります。すべての練習が終わって,一人の女子生徒が,「今日の私のダンスは何点でしたか」とたずねてきました。「90点だね」と答えました。「何が足りなかったのですか」とたずねてきたので「何だと思う?考えてみて」と言ってその場は別れました。そして,帰る途中でその女子が駆け寄ってきて「次は,もっと笑顔で踊ります」と言いました。「100点がとれるようにがんばって」と言って別れました。少なくとも,この女子の意識は変わったことが分かります。教師っていいなあと思える出来事でした。来週の練習もがんばります。