半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2172 生徒に自覚させる

今日は,朝から全校朝会がありました。
前期学級委員の任命式でした。
さて,1年生から3年生までの正副あわせて16名の生徒が登壇して,任命状を受け取りました。
この時に,素晴らしかったのは1年生の返事です。
体育館中に響く大きなしかもはっきりとした声で返事をしました。
男女6名全てです。
おそらく小学校で返事の指導を繰り返し受けてきた結果が出たのでしょう。
とても素晴らしかったです。
これとは,逆に2年生と3年生の返事はあまりよくありませんでした。
小さくはなかったのですが,1年生に比べるとよくありませんでした。

集会が終わり,3年生全員を体育館に残しました。
そこで,たずねました。
「10分間の委員任命式の中で何か気づいた人はいますか?」
一人の女子が
「1年生の声が大きかったです。」と言いました。
一人の男子が
「3年生も声は小さくなかったけど,1年生よりは出てなかった」と言いました。
この後,次のような話をしました。
「確かに3年生の声も小さくはなかったです。しかし,1年生は全力を出していましたが,3年生は60%ぐらいの声しか出していなかったと思います。
1年生みたいに全員が全力をだせば,学校は変わっていくのです。これから体育大会の練習や応援練習が始まります。3年生が全力を出して変えていってほしいと思います。」

わずか2分程度の話でした。
ほとんどの生徒はまずい部分がどこかぼんやりとわかっているのです。
まずいかなあと思っている生徒たちをそのままほっておくことはできません。
生徒を良い方向に変える方法は,生徒たちにいい部分とまずい部分をしっかりと自覚をさせることです。

この繰り返しだと思います。