半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4490 シン「道徳のチカラ」

道徳授業「ハッピーバースデー3.11」を松浦市のM先生が1年生で実践されました。その生徒感想と保護者からもコメントを送っていただきました。生徒の感想を読むと真剣に考えたことがうかがえ,また,保護者のコメントを読むうちに涙が出そうになりました。その1つを紹介します。
「中学生になり,反抗期も始まり,子も親もイラっとくることがあり,コミュニケーションがうまく取れない時もある年代になりました。3・11から10年と言う節目で,授業で感じたことを本人から聞いたり,10年前を思い出して考えてみると,「今ある命に感謝をすることだと話しました。」そして,その命を大切に生きてくれることだと話しました。大きな災害など起きなくても,今後の人生で大変なことはたくさんあると思います。どんな時でも,自分をまわりの人たちを大切に,川口さんと同じになりますが,強く生きていって欲しいと思います。」
1つの道徳授業をきっかけにして,親子が命について話し合い,考え合う,こんな素敵なことはありません。道徳授業を学校の中だけに終わらせることなく,家庭や地域や社会へ広げていくことで,生徒の道徳性はもっともっと高まるはずです。
これが,本当の「道徳のチカラ」なのです。