〇「教師のチカラ 季刊45号」(日本標準)★★★★
今回の特集は「学級づくりの新提案」でした。
中でも,深澤久先生の「学級づくり」についての問題提起が刺激的でした。
「学級づくり」とは,何でしょうか。
この問いに,皆さんは何と答えますか?
例えば,
学級がスムーズに動くためのシステムづくり
みんな仲良く生活するための人間関係づくり
よりよい集団生活づくり
などと答える教師も多いでしょう。
しかし,即答できることは難しいことです。
これについて,深澤先生は,このように定義されています。
「学級をやる気があれば誰でも分け隔てなく・対等平等に,自身の力を発揮することができる場・空間にしていく営みである。」
また,このような厳しい指摘をされています。
「一人一人(個)が自身の考えを持つ(ことを確認する)前に,小集団に相談をさせる。なぜ?「一人で考えるのが困難な子がいる」「大勢の前では発言でいない子がいる」ので「助け合い」「学び合い」が必要,こうした理由である。一見,思いやりある優しさに見えるが・・・発言力のある子・お勉強のできる子が一方的に発言し,ほかの子は黙って聞くだけ・・これが「相談」の実態だ。毎日こんなことをしていたらどうなるか,「強者」はますます強くなり,「弱者」はますます弱くなっていく。
4月の学級びらきの前に,是非,読んでおくべき特集だと思います。