半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4440 「個人力」を伸ばす(その2)

先日書いた「個人力」についてです。職員会議の提案文書にこんなことを書きました。
1 身につけたい力=「個人力」
 昨年度の「ふるさと歴史発見学習」では,6~7名の班を中心に調査活動や壁新聞を作成し,授業参観で発表会を実施した。これによって,班員と協働する力や自分の考えを調整する力,表現する力が,ある程度身についたと考えている。これをふまえて,第2学年では,「個人力」を高かめたいと考えている。
 ややもすれば,班活動では,仲間に頼ったり任せたりする生徒が出てくる場合がある。そうなれば,班学習や班活動の本来の目的が薄れてしまう。そこで,一人一人の「個人力」を高めることで班学習や班活動が活性化し,レベルアップが期待できると考える。
 このような考えに基づき,第2学年では,調べ学習やまとめ作業,発表をあえて個人で取り組ませることにした。これにより,個人の情報収集力,読解力,構成力,表現力を高めたいと考えている。この「個人力」が高まれば,学年全体の「学年力」も高まり,最高学年としての意識を高め学年全体のまとまりを強めることができると考えている。