半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4090 初任者が授業参観

本日,初任者(因みに国語科です)が社会科授業を参観しました。
4月の初めに野中信行先生の「教師1年目の教科書」(学陽書房)を貸していました。「どうでしたか」と感想を求めると「とても勉強になりました」という答えでした。学びに対しての意が高まっています。
その流れでの授業参観だったと思います。
単元は「乾燥帯の特色」でした。
モンゴルのステップでの暮らしを学ぶというものです。
①地図帳でモンゴルの位置を確認させる。
②ステップの写真を見せて気づきを発表させる。
③ゲルという移動式の住居の特徴を教える。
④ゲルを組み立てるたにはどれぐらいの時間がかかるかクイズを解かせる。
⑤どうして移動式の住居なのかを考えさせる。
⑥夏は山の上→秋は草原→冬は丘に囲まれた低地という遊牧の流れを知る。
⑦どうして冬は,丘に囲まれた低地に住むのかを考させる。
⑧現在のゲルの写真を見る(ソーラーパネル,パラボラアンテナ,オートバイがあること)
⑨どうして遊牧にオートバイが必要なのかを考えさせる。
⑩遊牧の生活の変化を理解させる。
⑩確認テスト
という流れでした。
いくつもの小さな課題に取り組ませ,その都度,個々の生徒をフォローしていくのが,私の授業の流れです。
意識していことは,テンポです。
テンポよく授業を進めて生徒をのせてしまうのです。
初任者の感想です。
「疾走感があるのに,すべての生徒が授業についてきているのに驚きました。」
さあ,この後,この初任者がどう動くか楽しみです。