〇「わが天幕焚火人生」(椎名誠 産業編集センター)★★★★
大学1年生の頃に友人から紹介された「哀愁の町に霧が降るのだ」がすこぶる面白く,そこからずっとシーナファンです。
おそらくほとんどの作品は読んだと思います。
当時は,「昭和軽薄体」とか「おもしろかなしずむ」とか言われていましたが,私が好きだったのは,世界の辺境の旅行記や私小説です。
今回は,旅を中心に書かれたエッセイです。特に,若き頃の旅を振り返る「マゼラン海峡航海記」が面白かったです。
一般的なガイドブックや旅行記には絶対に書いていない,その国の実情が面白く,社会科の授業で使えるネタがたくさんあります。
特に世界のトイレ事情などが使えます。
私も歳をとりましたがシーナも75歳です。
ちょっぴり哀しくなります。