●「そのうちなんとかなるだろう」(内田樹 マガジンハウス)★★★
内田ブームというのがありました。
月に1冊は新刊が出ていたのではないでしょうか。
私もブームにのって「街場の教育論」や「下流思考」や「先生はえらい」「橋本治と内田樹」などを読んだ記憶があります。
内田さんの本は,気合いを入れて読まないと私の頭にはすんなりと入ってきません。
しかし,この本は自伝的エッセーですから,とても読みやすかったです。
この本で,内田さんのユニークな人生が分かりました。
小学校で登校拒否,高校中退,家出,大学院3浪,32大学大学教員公募に不合格,離婚,父子家庭などなど。
内田さんもあとがきで書いていましたが,この本を読みながら椎名誠さんの「哀愁の町に霧が降るのだ」を思い出しました。昭和時代を知るには参考になる2冊だと思います。
題名の「そのうちなんとかなるだろう」という考えも大切であると内田さんの人生から学びました。