5月14日(火)の読売新聞の記事「新 読書スタイル」で朝井リョウさんと宇垣美里さんのフリートークが掲載されていました。
中でも,朝井さんの次の話に共感しました。
〈引用始まり〉
朝井「自分らしく,個性を大事に,ナンバーワンよりオンリーワンと言われてきた感覚がありませんか。」
宇垣「成績も相対評価から絶対評価に変わって,人と比べるんじゃないという時代ですものね」
朝井「個性を大事にしろと言われても,単体では自分の個性を認識できない。最近,なんでそれにそこまで怒れるのだろうという人を見かけます。もしかしたら,自分の言葉をぶつける場所を確保することで自分の輪郭を把握しているのかなと感じます。対立がなくなっていった時代だからこそ,対立がありそうなところに自ら身を投じ,自分の存在を確認していく」
〈引用終わり〉
自分が中高生の時代は,相対評価でしかもテストの順位が公表されていました。(廊下に張り出されていました)
そういったことで,自分の立ち位置を自覚していたと思います。
勉強で一番になれないのなら,
スポーツで認められないのならば,
読書量で一番になりたいと思いました。
映画に関する知識で一番になりたいと思いました。
他と比較されることは絶対的な悪ではないと自分の経験から思っています。