半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2422 五味太郎さんの言葉 

絵本作家の五味太郎さんが書いた『じょうぶな頭とかしこい体になるために』は,子供の素直な質問や悩みに時にはちょっとひねくれて,時にはちょっとユーモアを交えて答えた,とても面白い本です。
その中で,一番気に入った部分は,「仕事をしたい!」という悩みに答えた部分です。

「自分の得意なこと,好きなこと,それを仕事にするのが一番です。それを探すのが勉強です。勉強に他の目的はありません。そのために,知識を得る必要がありますし,知恵を働かせる必要も出てきます。そして情報も必要です。」 

中学校で,9教科も勉強する理由はここにあります。
嫌いでも勉強させなければいけません。
好き嫌いではなく,3年間ぐらいはいろいろな勉強をさせる必要があるのです。
そこから,自分が見えてくるのです。
自分探しに時間をかけるのではなく,いろいろな学習に触れることが大切なのです。
何のために勉強するのかわからないと言う生徒に,教えてあげたい言葉です。