半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2503 素晴らしい小学生たち

今日は,パールシーリゾートのビジターセンターで道徳授業を行いました。
対象は小学4年生から6年生の20名と大学生が数名でした。
小学4年生が答えられるかどうか不安な発問を2つ用意していましたが,その不安は見事に消し去られ20名の子供たちは素晴らしい発表をしてくれました。
答えを書いている時は,みんな集中していてペンの音だけがカリカリと会場に聞こえていました。
しっかりと考え,意欲的に発表する素晴らしい小学生たちでした。

●子供たちの感想です。
・普段何気なく見ている草について考え,草にも弱いところと強いところがあり,人間と似ているなと思いました。
・命のことをあらためて思い,もっと命を大切にしようと思いました。
・今日の授業は分かりやすくて,植物の「生命」のことを植物の気持ちになって考えられて,とてもいい勉強になったと思いました。
・今日は,とってもいい授業になりました。植物から自分も勇気をもらい人の気持ちも考えられたからです。
・草や木や花はがんばって生きていることが分かった。気持ちを考えたりして勉強になった。命がちゃんとありとても強いことが分かった。
・命の強さがわかった。
・先生が分かりやすく話をしてくれるので,よく考えられた。
・今日学んで,道徳とは何かよくわかった。自分の考えを素直に言えてよかった。いい経験となった。
・いつもよりいろいろと考えて,できたし,いろいろみんなの考えも分かってよかった。
・自然のものたちと人間は同じ生き物だから,2つともくじけずに生きるということがわかった。
・心に響く授業だった。少し人の気持ちを考えることが好きになった。
・道徳でいろいろなことを考えて,いろいろなことを学びとてもよい授業だった。


●大学生の感想です。
・弱い強いというのは体力などではなく,どう生きていくかということなのかなと思うことができました。もっと自然に目を向けていこうと思ました。
・みんなの考えを聞いて様々な発想や視点が面白くて素晴らしいと思いました。
・普段あまり気にしていない草について考えることができました。小学生の考え発想の豊かさに驚かされました。
・子供たちの考えや発想力がとてもすごく具体的で驚きました。私たちより考えがすごいと思いました。子供たちの力に驚きました。


最後に,授業中に私が言ったことをきちんとメモした子もいて,これも素晴らしいと思います。

メモしていたことは,「書く=考える」と「無言で書くと考えられる」です。

小学生へ道徳授業をすることはなかなか難しいです。その理由は,生徒理解ができていないからです。
しかし,今日の道徳授業では,子供たちの発表,書く作業,態度などに助けられて,なかなかいい雰囲気で授業を終えることができました。
こういった意味でも,子供たちに感謝したいと思います。