半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1942 なぞなぞ

今日,社会科の授業が始まるとすぐに次のなぞなぞを出しました。

「見えているのに,見えないものはなーに」

生徒たちは,なぞなぞだから楽しそうにいろいろな答えを言い出しました。
「空気」
「違います」
「目」
「違います」
するとある女子が
「気がつかないゴミ」と答えました。
「正解です」

教室に行くと,床に紙ごみが1つ落ちていました。その中で生徒たちは,遊んだり,おしゃべりしたりしていました。
落ちているのに見えているのに,見えていないのです。
心がないと見えているのに,見えないのです。

昼休みに担任とゴミの話をして,ちょっぴり打ち合わせをしました。

そして,帰りの会での担任の話です。

「見えないけれど,見えるものはなーに」
これもいろいろな答えが出たそうです。
正解が出ないまま,進めていくと
朝,正解を出した女子が次の答えを言ったそうです。

「心です」

なかなかするどい!

人の心や気持ちは見えませんが,その人の行いを通して見えてきます。

「ゴミを拾いなさい」と言ってもいいのですが,このような変化球で指導することも有効かなと思います。