半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5452 学ぶに値するもの

大先輩である近藤真校長先生(すでにご退職されています)が,「ひと」(1998年3月 出版元不明)にこんな文を寄せていました。

 

「学びの共同体」をすすめる佐藤学先生への手紙という形式でした。

「生徒の心の底に,学校は学ぶに値するものを探し求める場所であり,世界には学ぶに値することがいっぱいあるのだ,だから世界は生きるに値する,一人で学ぶよりもみんなと学ぶほうがいっそう楽しい,という考えが育っていくのでしょう」

 

校内暴力や非行問題が頻発した時代,本来の子どもの姿,学校の姿,学ぶことの素晴らしさと楽しさを見つめた,近藤先生らしい文だと思いました。

 

ご退職される前に,もっとたくさんのことを学んでおけばよかったと後悔しています。