半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5227 「正しい根回し」

11月末の生徒会役員選挙に向けて動き始めました。1年生からは,男女各1名を決めることになります。そこで,私が,生徒会役員としてがんばってくれそうだと思う生徒を選んで名簿を作りました。それを学級担任に渡しました。その時話したことをポイントだけ紹介します。
①全体の前でいきなり立候補者を募らないでほしい。
②この他に生徒会役員に適した人物がいれば教えてほしい。
③今回の選挙だけに留まらず,3年生での会長や,副会長,専門委員長を見通をもっておくことが大切であること。
③まずは,この名簿に書かれている生徒に打診すること。
 ④面談という堅苦しい話ではなく,ゆっくりとした時にたずねてみること。
⑤来週行われるスケッチ大会の時が最適であり,見回りながら,気軽に生徒に話かけること。
⑥性格面や行動面だけでなく,生徒のメンタル面も考慮すること。
⑦立候補しなくても,先生たちから認めてもらったことが素晴らしいということ。
⑧立候補しない生徒には,別の機会で頑張って欲しいと伝えること。
⑨誰も立候補しない場合は,私が話してみるということ。
⑩立候補者がそろったら,立候補届を出す前に,学年職員で検討すること。
こうすることで,生徒会役員にはあまり向いていない生徒が立候補することを防ぐことができます。また,複数のリーダーを育てることができると思っています。
以上のことを「正しい根回し」とよんでします。
昨年度も1年生の頃から,この「正しい根回し」をやってきた結果,多くのリーダーが出てきて,3年生では生徒会役員として立派に仕事を果たしてくれました。
手間がかかりますが,今までやってきて,うまくいったと思います。