半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4225 前期終業式でのKくんの発表

本市では2学期制をとっているため,昨日が前期終業式でした。

このような状況ですから,放送による終業式が行われました。

主な内容は2つです。

①各学年代表による前期の反省

②校長の話

 

①では,3名の代表が立派な発表ができたと思いますが,私が主任を担当している2年生の代表は1組のKくんでした。

事前にKくんへ行ったアドバイスは、以下の4つです。
①自分ではなく2年生全体のことを発表する。
②前期の悪かった点を反省する内容は避ける。
③2年生が成長した部分を発表する。
④後期に向けての気持ちを発表する。
このような指導をした理由は,反省が中心となるとマイナス思考になるからです。
折角の締めくくりの式ですから,プラスな気持ちになるほうがいいと判断したのです。
その発表の一部を紹介します。
「私は前期を振り返って改めて学んだことと進歩したことがあります。まず,改めて学んだことは,学校の大切です。今年はコロナウイルスによって学年の初めは勉強ができない日々が続きました。難しい問題もみんなで解けたはずなのに,部活を必死にできたはずなのにできませんでした。そこで,私は仲間の大切さと学校の大切さに改めて気づくことができました。次に,私たち2年生が前期で進歩したことは,学年全体で取り組んでいる「幸動貯金」です。(中略)ビー玉の数が増えていたのは,2年生一人一人が自分のためだけでなく,他人のために意識して動いた証であり,大きな進歩だと思います。また,学年目標の「感動」,「感じて動く」を一人一人が意識して後期ではさらに2年生が学年目標を達成できるように努力していきたいと思います。」
このようなKくんの素晴らしい発表が全校に広がりました。
発表したKくん自身も学級委員として大きく成長したと実感しています。