半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2295 合唱コンクールが終わって 

先週発行した,学年通心24号より紹介します。

合唱コンクールが終わりました
 25日金曜日に合唱コンクールがありました。その前日,体育館で2年生全員によるリハーサルをを行いました。歌う前に2年生全員に次のような話をしました。
「いよいよ,明日は合唱コンクールが行われます。これまで各学級で授業や朝や放課後,一生懸命に練習してきたことでしょう。そこで,今日は,みんなにこの話をしたいと思います。
 2年生の君たちには2つの責任があります。2つの責任とは何でしょうか。
 1つは,1年生にきちんと手本を示すという責任です。1年生にさすが2年生だと思わせるような歌声を聴かせることです。2つは,来年3年生になる自分自身への責任です。最高学年となる,来年の自分につながるような歌声にしなければいけません。この2つの責任をしっかりと果たせるように,今日のリハーサルは全力で歌って欲しいと思います。頑張ってください。」
 カラオケボックスで好きな曲を歌っても,一生の思い出にはならないでしょう。学級の仲間と一緒に,毎日,練習を重ね合唱をつくっていく。その練習もスムーズにはいきません。意見のぶつかり合いやトラブルも起きます。そのようなことを経て,仲間と一緒にステージ立って緊張感を味わう。そして結果発表を待つ。この瞬間,心が1つになることを実感するのです。この経験が大切な思い出となるのです。将来,いろいろなつらいことや苦しいことが訪れます。そんな時に,仲間との大切な思い出がきっと励ましてくれるでしょう。一緒に思い出をつくった仲間が助けてくれるでしょう。課題曲「心の中にきらめて」(作詞 田崎はるか)は,そんなことを歌っています。
この歌が,2年生みんなの宝物になればいいなと思います。素晴らしい合唱を聴かせてくれてありがとう。私の宝物にもなりました。