半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4163 平和学習の実践例

今日は長崎の祈りの日です。
30代の頃,生徒会を担当していた時に,8月9日に行う平和集会での取り組みとして,こんなことをやっていました。
私が考えたことは,生徒に直接体験させるということです。
10名ちかい生徒会役員を長崎市に連れていき,自分の目で見て,自分の耳で聞き,自分の肌で,何かを感じとってほしいと思っていました。
①長崎の平和公園にいる外国人に「平和についてのメッセージを書いてください」と英語でお願いして,色紙に書いてもらいました。その色紙と日本語に訳したものを体育館に張り出しました。
②長崎原爆病院に行き,入院されている被爆者にインタビューをしました。事前に,いくつかの質問事項を考えていったのですが,被爆者と話をしていくうちに,涙を流す生徒が出てきて,インタビューを中断することになりました。最後に,「中学生に言いたいことは何ですか」とたずねると,被爆されたおばあさんが「戦争は絶対にしないでくださいね」と言われたことが印象に残っています。
このような経験をした生徒会役員たちの平和についての考えが,少しでも変わってくれていたらいいなあと思います。
そんな彼らも40歳近くなっています。