半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3441 発問の種類

道徳授業づくりで,一番難しいと言われているのが,発問づくりです。
形式的な発問であれば,だれでもすぐに作れます。
例えば,
「このとき,主人公はどんな気持だったでしょうか」
です。
しかし,このような発問をしても,生徒の反応は鈍いです。
発表したとしても,きれい事が多いのです。
その理由は,生徒の思考を刺激する発問ではないからです。(鈴木健二先生)
逆に言えば,生徒の思考を刺激するような発問をつくろうとすると,壁にぶつかるのです。
私も,数多くの道徳授業をつくってきましたが,やはり発問作りで一番悩みます。
さて,今日は九州道徳教育研究大会に向けた,今年度初めての打ち合わせがありました。
その資料の中に,「発問例」がいくつか紹介されていました。
こんな感じです。

①対比…「2つの考えの違いはどこにあるか」
②焦点化…「○○って何だろう」「なぜ,○○したのか」
③角度を変える…「○○さんは,どう思っているだろう」
④順序づけ…「あなたにとってのベスト3はどれですか」
⑤分類…「どんな違いがあるか,仲間分けをしてみよう」

発問づくりをゼロから始めるよりも,こういった型から入ることも学びの近道になります。
型からはじまり,次第にオリジナルが生まれてくるのです。