半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3331 「妻に捧げるエンブレム」

正月2日に「妻に捧げるエンブレム」(フジテレビ)というドラマが放送されました。
主演が嵐の櫻井翔くんで,妻役が長澤まさみさんでした。
ストーリーは,元Jリーガーだった選手が交通事故に遭い,車椅子の生活になってしまいます。生きがいを失いかけた時に出合ったのが,車椅子バスケでした。
そして,彼は車椅子バスケでオリンピックに出場するというものでした。

このドラマの原作である「車いすのJリーガー」という本で,2008年に道徳授業を創り実践したことがあります。
主人公は,京谷和幸さんです。
京谷さんのことを知ったのは,たまたま学校内で回覧された小冊子に彼のインタビュー記事が掲載されていたからです。
そのインタビューの中の次の言葉が心に刺さりました。
「神様が,もう一度歩けるようにしてあげると言っても,僕は断ります」
この言葉の理由を考えさせる道徳授業を創りました。
授業の実際は,「中学校編 とっておきの道徳授業7」(日本標準2009年)に収録されています。

その時の生徒の感想を紹介します。
・両親に迷惑を欠けたくないから自分の夢をあきらめかけていました。でも京谷さんを見て少しだけ光が見えた気がします。いろいろなことをおそれずに挑戦したい。
・頑張って生きている人の素晴らしさをあらためて実感しました。「誰かのために」「自分のために」それだけの思いで頑張っていけると思いました。

http://www.nipponhyojun.co.jp/sinkan/totte_chugaku7/index.html