半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2395 感想文の感想

行事の後は,生徒に必ずといって言いほど感想文を書かせています。

どうして感想文を書かせるのかを考えてみました。

①その行事が成功したかどうかについて知る材料にするため。
②ひとり一人の生徒の取り組み状況や達成度を把握するため。
③通知表や指導要録の所見に書く際の資料にするため。
④講師や授業者にお礼状と一緒に送るため。
⑤学級通信や学校便りなどに掲載するため。
⑥行事と感想がひとセットになっていて,それが当たり前だから。

ここ2週間で,3年生が感想文を書いた行事を列挙します。
①おしゃれ障害講演会
性教育講演会
③人といのちの講演会
④外部面接官による面接指導
⑤「法の教育」授業

これらの行事の後,生徒たちは感想文を書いたのです。しかも,B5サイズで1枚とかA4サイズで1枚とか書く量も多いのです。

もし,これが自分だったらどう思うでしょうか。これが毎回だったらどうでしょうか。
「ちぇっ,また感想文か」という声を漏らしたくなりませんか。

そこで,今回私が担当した行事である③④⑤の感想文を書く形式を変えました。
サイズは,A6(A4のタテ半分)
書くことは,①または②
①この行事でわかったことを3つ書きましょう。(箇条書きで)
②この行事学んだことを3つ書きましょう。(箇条書きで)

残りの部分(A4のタテ半分の半分)に,
気づきと感想を書きましょう。という形式です。(行数で言えば,6行程度)

これであれば,まずは書く量が少なくなり,生徒も意欲的に書きました。
そして,わかったことや学んだことを3つ書くということで,要約力を高めことができると思います。

ダラダラと感想を書かせるよりは,このようなポイントを絞った形式にするといいのではないかと思っています。