半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2000 ついに大台へ

ついに,このブログも2000回を迎えました。自宅にいない時を除いて,ほとんど毎日更新してきました。少しでも楽に流れることを防ぐためです。何もしないと,1日が単なる惰性で終わってしまいそうです。
2003年(平成15年)に,「道徳教育改革集団」(現在の道徳のチカラ)というサークルでは,ホームページを作るべしという代表のお達しがあり,全くの素人だったのですが,入門書を片手にホームページビルダーで作成しました。内容は,欲張り過ぎた感がありました,道徳授業,生徒指導,学級経営,今日の語り,半径3mの教育論(日々の雑感),年間100冊完全読破計画などです。毎日更新することはなくて,書くことがあれば書くというスタイルでした
2011年(平成23年)に離島勤務が終わり,市内に戻ってきたことをきっかけにしてホームページを閉鎖して,その中の「半径3mの教育論」だけをブログにしました。
その記念すべき第1回の内容が以下のものです。

〈引用始まり〉
2003年(平成15年)6月8日付

1 硬派の家庭教育(1) 〜家庭教育の在り方〜 (学年懇談会での講話より)
 先日、平成15年度、最初の保護者との懇談会を実施しました。その中で私が話したことをまとめてみました。

  「もう、中学生」なのか「まだ、中学生」なのか
 保護者に次のような質問を投げかけてみました。「自分の子どもに対して、もう、中学生、まだ、中学生、どちらの意識を持っていますか。」それぞれ挙手してもらいました。結果は、
  「もう、中学生」が約80%,「まだ、中学生」が約20%でした。
 ほとんどの方が、自分の子どもを「もう、中学生」だという意識を持ってしらしゃるということですね。
 どちらが正解ということはわかりませんが、法律の上では20歳未満の少年は「少年法」という法律で守られています。
 簡単に言えば、未成年者が人を殺しても死刑にはならないのです。この理由は、20歳未満の少年は、人間として未完成、未熟だ と考えられているからです。つまり、法律の上では、「まだ、中学生」ということになるのです。
 では、この「もう」と「まだ」の意識の違いが具体的にどのような形で出てくるのでしょうか。
 例えば、子どもから携帯を買ってほしいと言われたら、「もう中学生だから携帯ぐらい買ってやってもいいいだろう。」ということにな りませんか。
 次に、夏休みに友達の家に泊まりたいと言われたら、「もう中学生だから、友達の家ぐらいならいいだろう。」ということになりませ んか。人間として未完成の自分の子どもに対して、「もう、中学生なんだから自分の責任で行動しなさい。」という上辺だけの優しさを見せるのではなく、保護者の価値を押しつけるべきです。「ダメなものはダメ、まだ中学生でしょう。」と突っ張るべきです。
 大切なことに対しては、物わかりの良い大人ではなく、壁となり子どもの前に立ちはだかるべきです。
 もちろん、場合のよっては子どもに考えさせることも必要になってくると思います。しかし、今の家庭教育は「もう、中学生」という意 識で行われていることのほうが多いように感じます。もっと、大人の代表として「まだ、中学生」という意識をもち、子どもたちに接すべきだと思います。
 この判断甘さが、自分の子どもを非行に走らせるどうかの分かれ道なると考えます。
〈引用終わり〉

今考えると,結構力が入っています。野口芳宏先生の影響を強く受けているとがわかります。この当時,佐世保教育サークルで野口先生を毎年招聘したり,また野口先生の講座を受けるためにいろいろなところに出かけたりしていたことを思い出します。

この「半径3mの教育論」を始めてちょうど10年目です。10年間で2000回ですから,教職人生も,定年延長などがなければ残り10年ですから,4000回まではいけそうです。
これからも,自分の身の回り程度の内容で書いていこうと思っていますので,このブログをどうぞよろしくお願いします。

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