半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1070 曽野綾子さんの言葉

昨日の読売新聞に作家の曽野綾子さんが,東日本大震災についての提言を書かれていました。その中で,私が一番頷いた部分を紹介します。
〈以下引用〉
人間は本来,苦しみに耐えるようにできている。ところが,今の子どもたちは欲しいと思うもの何でも与えられて育った。子どもに耐える体験をさせることが大切だ。18歳になった若者に1年間,サバイバルと奉仕を体験させるべきだと私は主張してきた。携帯電話から離れ,大部屋で暮らし,他人と自分を助けるのに役立つ力を持てるよう,心身を鍛えることは必要だと思う。
〈引用終わり〉
現在,普通なことが実は特別なことなんだという認識を子供に持たせることが大切だと思います。24時間明るい店内のコンビニやちょっと壊れたら買い換えること。嫌いな食べ物があれば,残していいこと。つまり,子供に,身の回りすべてのことは当たり前のことと考えずに,感謝すべきことだと教えていくのです。まさに,「当たり前」の反対は「有り難い」なのです。

【今日の買い本】
●「のはなし〜カニの巻〜」(伊集院光 宝島社文庫
●「群青に沈め」(熊谷達也 角川文庫)