半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5734 晴天に採点

久々に気持ちが良い晴空が広がり,ベランダでは,洗濯物が気持ち良く風に舞っています。

そんな日に朝から定期テストの採点と成績処理をしています。

4学級分ですから約130枚の解答用紙と真剣に向き合っています。

学年最後のテストですから,しっかりと勉強しておくようにと言っていましたが,期待どおりの結果は出ていません。

以前は,高校受検という目標を提示すれば,学びのスイッチが入る生徒が多くいたように思います。

しかし,進路が多様化した現在は,この目標を提示しても素直に勉強しません。

テストに対する重みがなくなっているように感じます。

(中には,試験範囲が長いと生徒の負担が大きいという理由で,定期テストをやめて,単元テストに変える学校もあるようです。)

少子化がすすみ,大学全入時代が到来すれば,ますます勉強しなくなるのではないでしょうか。

共通一次世代の私は,高校で知識を嫌と言うほど詰め込まれました。その知識が今でも使える場面が多いです。

知識偏重は問題がありますが,知識偏軽(私の造語)も大いに問題が出てきそうです。

社会に出ると知識武装しておかなければ,最悪,人生が大きく変わることにもなると思っているのは私だけでしょうか。

2027年度から実施される学習指導要領では,授業の単位を50分から45分にするという話が出ています。

本当に現場のことを考えているのでしょうか。こうすることで,教師の負担が軽減すると考えているのでしょうか。

(これについては,後日また書きます)

さてさて,採点の続きをしましょう。