あけましておめでとうございます。
いよいよ令和6年が始まりました。
今年も,この拙いブログをどうぞよろしくお願いします。
さて,大晦日に読了した「ポーツマスの旗」(吉村昭 新潮文庫)の中にある,
この一文に心が動きました。
そうした多様な欧米列強の外交政策に対して,日本の外交姿勢はどのようなものであるべきかを小村(寿太郎)は常に考えつづけてきた。結論は,一つしかなかった。歴史の浅い日本の外交は,誠実さを基本方針として貫くことだ,と思っていた。列強の外交関係者からは愚直と蔑称されても,それを唯一の武器とする以外に対抗できる手段はなさそうだった。
この「誠実さ」こそが,今の日本人にもっとも必要なものではないかと思いました。