半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2207 61冊目「零式戦闘機」

●「零式戦闘機」(吉村昭 新潮文庫★★★
映画「風立ちぬ」を見て,以前から読んでみようと思っていたこの本を購入しました。著者はお気に入りの吉村昭さんです。戦記文学の第一人者とよばれる人です。
入念な取材を通した作品は,事実が持つ凄さと感動を与えてくれます。
日中戦争から太平洋戦争までの歴史は,まさに零戦の時代と言ってもいいのです。
これだけ素晴らしい戦闘機を作った航空技術者が日本にいたことに感動します。
特別攻撃隊で出撃した日本海軍機は1439機,陸軍機は954機,合計で23104機でした。
これだけの数の若者たちが自らの命と引き換えにして,この国を守ろうとしたのです。
この本を読んでいる途中で,実際の史料や模型を見たくなり,佐世保史料館(セイルタワー)に行きました。
海戦の資料や戦艦や戦闘機の模型が展示してあり,とても参考になりました。
終戦記念日を前にいい勉強をしました。

零式戦闘機 (新潮文庫)

零式戦闘機 (新潮文庫)