半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3815 読破80冊目「セイジ」

●「セイジ」(辻内智貴 光文社文庫★★★★★

「青空のルーレット」を読んでとても気に入りました。感動しました。

そこで,辻内さんの本を3冊購入しました。

読み始めるととても読みやすく一気に読んでしましました。

衝撃的な展開。

心が救われるラスト。

辻内さんの作品は,どうしてここまで心を惹きつけるのでしょうか。

言葉一つ一つをとても大切にしている作家さんだと思います。

こんな言葉をメモしました。

「ながらえるって事には確かに必要だが,しかし,生きるってことは,また少し違うじゃないかなぁ」

 

「人間はよ,カナシクなるほどに,色んな事に気がつくものさ。カナシクなりゃなるほど,色んなものがみえて来もする。日が暮れるにつれて星の光にふと気づく様なものなのかもしれないな。

「全てを想い出す事は,全てを忘れ去る事よりも,或いは苦しい事であるのかも知れない。」

 

さあ,次の作品を読むぞ。

 

 

セイジ (光文社文庫)

セイジ (光文社文庫)