半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3338 生徒のせいにすれば,成長はない

こんな話を聞いたことがあります。



帰りの会が終わった時に窓が開いていたので,
(教師が)「窓が開いているから,閉めて帰って」
と言ったところ,どの生徒も動こうともしない。
もう一度言ったら,ようやく2人の生徒が動いて締めてくれた。




この教師は,おそらく窓を閉めない生徒が悪いと言いたいのでしょう。
確かに生徒が悪い部分もあるでしょう。
しかし,すべて生徒が悪いのでしょうか。
指示を出した教師には問題はないのでしょうか。

原因がこんなところにあるのかもしれません。
①指示の出し方が良くなかったのではないか。
②指示の言葉が良くなかったのではないか。
③指示の口調が良くなかったのではないか。
④教師と生徒との関係性が作れていないのではないか。
⑤「窓を閉めて」と言う言葉以外はなかったのか。
⑥「窓を閉めて」とう指示以外に方法はなかったのか。

つまり,マイナス場面に出くわした時に,常に生徒が悪いと考える教師は成長しないと言いたいのです。
授業中に私語をするのは,生徒が悪い。
テストの平均点が低いのは,生徒が勉強しないから。
こんな声をよく耳にします。

原因を生徒だけに求めるのではなく,自分の指導方法はこれでいいのだろうか,他にいい方法はないのだろうかなど,常に自分に問いかける教師でありたいと思います。