半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3120 読破48冊目「王の闇」

●「王の闇」(沢木耕太郎 文藝春秋★★★
今日の午前中は,部活。
台風が接近しているせいか,気温と湿度が高く体育館の中が,とてもムシムシしていました。
午後は,姪が通っている幼稚園の運動会を見に行きましたが,雨のため,近くの小学校の体育館を借りて,実施していました。
この体育館の中も大勢の参観者があり,ムシムシしていました。
幼稚園児でも,ピラミッドや扇など立派な組体操が完成させていてなかなかのものでした。

さて,本題です。
大学生の頃,沢木耕太郎のノンフィクションが好きでよく読んでいました。
「人の砂漠」
「敗れざる者たち」
「テロルの決算」
「若き実力者たち」
「路上の視野」

久々に読んでみると,とても読みやすくスイスイと読破しました。
中でも元プロボクサーの輪島功一さんが引退するまでを扱った「コホーネス(肝っ玉)が一番よかったです。
勝って引退するのではなく,燃え尽きるまで戦い引退するという信念に,輪島さんのコホーネスを見ました。
輪島さんの最後の試合は無様な結果に終わりましたが,輪島さん自身はきっと幸福だったと思います。
現在,団子屋さんをやって時々バラエティー番組に出るなど,ひょうきんな輪島さんですが,こんな凄まじい執念の人だったんですね。

王の闇 (文春文庫)

王の闇 (文春文庫)