半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2500 読破9冊目「道徳教育3月号」

●「道徳教育3月号」(明治図書★★★
先月号に引き続き,この雑誌に原稿を書かせていただきました。
今回は,若手教師のための特集「スマイル道徳授業づくり〜最後の授業とっておきの資料&アイデア」の中に書きました。
タイトルは「四つのねらいに近づけるための感動的な教材」としました。
若手教師向けということもあり,教材とは何かからなど基本的な内容にしました。
よかったら,読んで見てください。

追伸

このブログも更新が2500回を迎えました。
出張などで不在の時以外は毎日更新してきました。
更新しなければ,落ち着かない感じになります。
さて,第1回は2003年6月1日に書いた以下の記事です。
当時は,まだホームページとして書いていましたので,毎日ではなく気が向いた時に書いていました。


1 硬派の家庭教育(1) 〜家庭教育の在り方〜 (学年懇談会での講話より)
 先日、平成15年度、最初の保護者との懇談会を実施しました。その中で私が話したことをまとめてみました。

  「もう、中学生」なのか「まだ、中学生」なのか
 保護者に次のような質問を投げかけてみました。「自分の子どもに対して、もう、中学生、まだ、中学生、どちらの意識を持 ってい ますか。」それぞれ挙手してもらいました。結果は、
  「もう、中学生」が約80%  「まだ、中学生」が約20%でした。
 ほとんどの方が、自分の子どもを「もう、中学生」だという意識を持ってしらしゃるということですね。
 どちらが正解ということはわかりませんが、法律の上では20歳未満の少年は「少年法」という法律で守られています。
 簡単に言えば、未成年者が人を殺しても死刑にはならないのです。この理由は、20歳未満の少年は、人間として未完成、未熟だ と考えられているからです。つまり、法律の上では、「まだ、中学生」ということになるのです。
 では、この「もう」と「まだ」の意識の違いが具体的にどのような形で出てくるのでしょうか。
 例えば、子どもから携帯を買ってほしいと言われたら、「もう中学生だから携帯ぐらい買ってやってもいいいだろう。」ということにな りませんか。
 次に、夏休みに友達の家に泊まりたいと言われたら、「もう中学生だから、友達の家ぐらいならいいだろう。」ということになりませ んか。人間として未完成の自分の子どもに対して、「もう、中学生なんだから自分の責任で行動しなさい。」という上辺だけの優し  さを見せるのではなく、保護者の価値を押しつけるべきです。「ダメなものはダメ、まだ中学生でしょう。」と突っ張るべきです。
 大切なことに対しては、物わかりの良い大人ではなく、壁となり子どもの前に立ちはだかるべきです。
 もちろん、場合のよっては子どもに考えさせることも必要になってくると思います。しかし、今の家庭教育は「もう、中学生」という意 識で行われていることのほうが多いように感じます。もっと、大人の代表として「まだ、中学生」という意識をもち、子どもたちに接す べきだと思います。
 この判断甘さが、自分の子どもを非行に走らせるどうかの分かれ道なると考えます。



13年前は結構強気なことを書いていましたね。
これからもがんばって毎日更新していこうと思います。

道徳教育 2016年 03月号

道徳教育 2016年 03月号