半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2499 県立大学学習支援ボランティア報告会

本年度は,県立大学から3名の学生を受け入れました。
この3名は,私の社会科の授業や道徳の授業を中心にいろいろな先生たちの授業を参観しました。
また,あいさつ運動や朝の会,帰りの会,掃除,部活動,そして学校行事などにも積極的に参加してくれました。
学校外では,私的なサークルやセミナーにも参加しました。
中には,京都や熊本のセミナーへ自主的に参加した学生もいます。
私は,この1年間この事業名である単なる「学習支援ボランティア」として彼らと接してきた訳ではありません。
明日の日本の教育を担っていく骨太の教師を育てるという目的で接してきました。
ですから,初任者指導や公的な研修会の内容よりも,濃密な指導をしてきたつもりです。

さて,その指導を3名の大学生がどのように受け止めたのかを知りたくて,この報告会に参加したのです。

全部で7つの中学校で研修を積んだ14名が中学校の様子や感じたことや学んだことなどを発表をしました。

彼らはしっかりとしたプレゼンをつくり,少々緊張しながらも立派に発表できていました。しかし,残念なことに,ほとんどの大学生の発表内容は同じようなものでした。

ただし,私が担当した3名は別でした。
3名ともこの1年間で学んだ教師として必要な資質や技術を具体的に発表したのです。
明らかに違いました。

14名全員が何らかの学びを得たことは間違いありません。
しかし,3名はそれよりももっと広く深く学ぶことの楽しさを知ったに違いありません。
私自身も教えながら学ぶことができました。
この3名との出会いに感謝しています。
この14名が明日の日本の教育を変えていく若い力になってくれることを願っています。