半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2478 事実で示す

今朝,自宅前の道路が凍結していましたので,自家用車での出勤をあきらめて,徒歩とバスで学校へ行きました。
乗り換えのバスがなかなか来なかったのですが,なんとか1時間目の授業に間に合いました。
さて,今日は県立大学のK君に社会科授業をさせました。
1週間の時間を与えてこともあり,教材研究や教科書研究,発問,板書などいろいろと勉強したことが伝わる授業でした。
大学生でここまでやれたことを褒めてあげたいと思います。
生徒の反応もまずまずで,楽しそうに授業を受けていました。
緊張や経験不足からくるマズさはありましたが,初めての授業にしてはまずまずの授業でした。
一般的に授業が終わると授業研究をして,いろいろな意見を言い合います。
しかし,言いたいことだけを言って終わる場合もあります。口で言うのは簡単なのです。これでは,本当の意味での授業改善は難しいでしょう。
そこで,今日はK君に細かいことを言わずに,私が同じ内容を別の学級で授業しました。
自分の授業との違いがよくわかると思ったからです。百聞は一見にしかずです。
その感想をK君はブログで次にように書いていました。

〈引用始まり〉

そのあと、Y先生が1年生の別のクラスで同じ授業内容で50分間の授業を見せてくださいました。正直使っているネタはすべて知っていましたが、それの使い方と授業の使い方、生徒の発言をうまく取り入れていく技術など多くの面で足元にも及んでいないなと感じました。このクラスでも本当は私がする予定でした。教室に入ると何人かの生徒が「今日、先生が授業をするんですか?」と目を輝かせながら聞いてきてくれました。私が授業をしたクラスの子たちもそうですが、この子どもたちの目の輝きがずっと続くような授業をできるようになりたいです。

Y先生の授業が終わった後、生徒から「え、もう授業終わり?」という言葉が聞こえました。楽しい時間はあっという間に過ぎるものです。この生徒にとっては社会科は楽しい時間なんでしょうね。わたしもこのような授業がしたい。そのためにも次に向けてまた頑張りたいです。

〈引用終わり〉

K君はこれからが勝負だと思います。くやしさがバネになるのです。
次の授業に期待しています。お疲れ様でした。