半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2461 読破1冊目「長谷川恒夫 虚空の登攀者」

●「長谷川恒夫 虚空の登攀者」(佐瀬稔 中公文庫)★★★
残念ながら昨年は100冊読破を達成できませんでした。
87冊読破で終わってしまいました。残念です。
私にとって読書は趣味なのですが,修業の1つなのです。
ですから,年間100冊読破という手枷足枷を作っているのです。
自由に読むという姿勢では,読まなくなってしまったり,自分の好きなジャンルばかりを読んだりしてしまうからです。
また,読書は修養のためにはなくてはならないものです。
教師として大切な教養を身につけるのです。
しかし,昨年は87冊でした。
冬休みに入ってから読書熱が冷めてしまい,一気にペースが落ちてしまったからです。
読書熱が上がってくると,同時に3冊ぐらいは読んでいます。並行読みをしながら,面白くないと思ったらその本は中断します。
時間がたってもう一度読破しようと頑張る本もありますが,一度中断した本はなかなか読破できないことが多いです。
さて,今年の読破1冊目は大好きな登山ものです。
日本が世界に誇る登山家の一人である長谷川恒夫さんの一生を描いたノンフィクションです。
昔から,登山もの冒険もの漂流もの遭難もの辺境旅行ものが大好きです。
椎名誠さんの影響も大きいのですが,人間が極限状態になると何を考え,どんな行動をするのかに興味を持っているからです。
この長谷川さんも生きる為に登山を続けた一人です。
登山をすることで自分の存在を確かめようとしたのです。
アルプス三大北壁(アイガー,グランドジョラス,マッターホルン)を冬季単独登攀を世界で初めて成功させたのがこの長谷川さんです。
「生き抜くことが冒険だ」と言いながらも,最後の未踏峰と言われたパキスタンのウルタルⅡ峰で雪崩に遭い亡くなってしまいました。
しかし,このような登山家が日本にいたことを誇りに思います。
ちなみに,写真はグランドジョラス(4208m)です。
こんなすごいところを登りつめたのですね。
私も100冊読破という頂に向かって第1歩を踏み出しました。
頑張ります。

長谷川恒男 虚空の登攀者 (中公文庫)

長谷川恒男 虚空の登攀者 (中公文庫)