半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2429 九州道徳教育研究大会にて①

鹿児島出張から帰ってきました。
今年度は,九州道徳教育研究大会が鹿児島で行われました。
鹿児島中央駅付近から会場校まで,徒歩で30分ぐらいかかりました。
出張でも散歩をかねてなるべく歩くようにしています。
しかし,高台にあるため最後の坂がとてもきつくて,寒い中でしたがたっぷりと汗をかいてしまいました。
PTAの人にたずねたらこの坂のことを「根性坂」と言われていました。
鹿児島まで来てまさかこんな急坂を上ることになるとは思いもしませんでした。
開会行事の後,道徳授業を参観しました。
結論から言えば,型どおりの道徳授業でした。

①副読本の読み物資料を使っていた。
②登場人物の気持ちや感情を問う発問が中心だった。
③ワークシートも展開がよめるようなものだった。
④型通りの班での話活動があった。
⑤目をひくような指導技術なかった。
⑥教師の熱い思いや願いが伝わってこなかった。
⑦教師のフォローがなかった。

九州大会レベルの道徳授業に対して,参加者は何を求めてきているのでしょうか。
このような無難なオーソドックスな道徳授業を観たくて参加しているのでしょうか。

道徳授業の改善であれば,失敗を恐れずにもっと授業者のオリジナリティを出してもよいと思います。
もちろん全校で取り組む,県全体で取り組むのですから,大きな柱は必要です。
しかし,授業の型まで統一する必要があるのでしょうか。
多様な価値観とか多様な意見を求めるのであれば,道徳授業そのものも多様性があってもいいのです。
そういったところに参観者は学びの見つけるのです。

しかし,教室の窓から桜島が見える学校なんですね。
ちょっぴり感動しました。