半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2366 学習指導要領 解説を読む⑤

p72 
「年間指導計画は,学校の教育計画として意図的,計画的に作成されたものであり,指導者の恣意による不用意な変更や修正が行われるべきではない。変更や修正を行う場合は,生徒の道徳性を養うという観点から考えて,より大きな効果を期待できるという判断を前提として,学年などによる検討を経て校長の了解を得ることが必要である」

現場では,以下のようなことが度々あります。
・生徒指導上の問題が起こったので,今日の道徳の時間を話し合いに変える。
・行事の準備などで時間が足りないので,道徳の時間を使う。
・他の先生からいい資料をもらったので計画とは違うがその資料を使った道徳授業をする。

このようなことをしても,学年で検討することはあまりありません。
もちろん,校長に相談することもあまりありません。

学習指導要領によれば,このようなことは避けなければいけないということです。
しかし,現実的にできるのでしょうか。
現場では,イレギュラーな出来事がよく起きます。緊急を要する場合も出てきます。
果たして,道徳の時間を年間指導計画通りに進めることはできるのでしょうか。
理想論としてはよくわかるのですが,現実的には難しくなりそうです。
どうなるのでしょうか。