半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2450 生徒の実態把握が先ではないか

今日の午後は,市内の社会科部会がありました。
来年,九州社会科教育研究大会を控えていますから,全体研修会が開かれたのです。
2名の大学の先生を招聘して,社会科授業の在り方について講義をしていただきました。
社会科授業についての理論的な話でした。
具体的には,理論批判学習,規範反省学習,社会意志決定批判学習,批判的解釈学習などの専門用語を使われて説明していただきました。
正直,よくわからない部分もありましたが,およそは理解できました。
確かに,このような理論に基づいて授業を実施することは大切なことなのでしょう。
しかし,実際の生徒たちの実態を考えた時に,果たしてうまくいくのだろうかという疑問が残ります。
それは教師の腕次第だろうと叱られそうですが,私にはできそうもありません。
現在,私が社会科授業で取組んでいることは,
①傍観者をつくらずにどうやって全員を参加させるか
②学習意欲をどうやって高めるか
③50分間の授業で,教えるべきことはしっかりと教える考えさせることはじっくりと考えさせる
④一人ひとりを50分間の中で,しっかりと個別評価をする
⑤「おや?」「あれ?」を自分で調べさせる
です。

生徒の実態を考えるとこの方法が今のところ,いいのかなと考えて実践しています。
理論に基づいた立派な授業ではありません。
しかし,研究のための授業ではなく,目の前の生徒のための授業をしているつもりです。
今回の研修を受けて,何がいい授業なのかよく分からなくなってしまいました。