半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2449 教育実習に行く前に

県立大学から3人の大学生が交流研修に来ています。
主に,私の授業を参観しています。
3人ともとても熱心で,朝から校門に立ちあいさつ運動に参加したり,放課後の部活にも参加しています。
また,授業後には感想や質問をしてきます。
毎回,しっかりとメモをとっていて学びの意欲の高さを感じます。
教育実習に行く前に,このような現場を肌で感じておくことは,とても大切です。
その理由は,中学生の実態を知っておくことができるからです。
何も知らないで教育現場に行くとそのギャップに驚くことになりかねません。
例えば,こんな幻想を抱いている大学生は,おそらく実習期間中に具合が悪くなる可能性があります。

・生徒は全員,50分間きちんと座っている。
・生徒は全員,先生の話を聞いてくれる。
・生徒は全員,教科の漢字を読むことができる。
・生徒は全員,1回の指示で何をするのか理解できる。
・生徒は全員,先生の説明が理解できる。
・生徒は全員,基本的に素直で良い子である。

そういった意味でも,教職を目指している3人の大学生にとっては,とても大切な研修であることは間違いありません。
1年間の研修中に,3人といろいろな話ができればいいなと思っています。

昨年度,交流研修に来ていた大学生が現在,故郷長野県で教育実習中です。
1年間,私の授業を参観したことが,参考になっているのでしょうか。
今度,会った時にたずねてみたいと思っています。