半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2369 おかあさん

2005年9月20日ホームページに書いた記事を紹介します。


227 言葉を大事にしよう(9/20)
「内外教育」(8/9)の巻頭文に桜美林大学の光田明正教授が次のように書いていた。

〈引用始まり〉
 『子が親を殺すニュースが頻発する時代である。その子らは「おかあさん」という語を口に
したことがないのか。限りなく甘美な響きである。
(中略)日本の兵士は「あかあさん」と最期の言葉を残して往ったという。
(中略)「母上」でも,ましてや「ママ」でもない,それ以外にあり得ない尊い響きである。』
〈引用終わり〉

この文に心が揺れた。そして自分で,「おかあさん」と声に出してみた。すると亡くなった
 母の思い出がいくつもよみがえってきた。たった1つの言葉によって心が震えた。
言葉の持つ力を実感した。
このように考えると,日頃何気なく使っている言葉の意味をしっかりと教え,しっかりと音声化する訓練を行うことが大切だと思う。
 例えば,「ありがとうございます」「おはようございます」「いただきます」などの言葉をしっかりと言える生徒は,言葉を大事にしている生徒であり,なおかつ,言葉を発する相手も大事にしている生徒なのだと思う。




10年近く前に書いた記事ですが,今読んでも,心にグッときます。
やはり,母親は偉大です。