半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2307 吉田調書公開

今日の読売新聞に,吉田昌郎(まさお)所長の調書の要旨が大幅に紙面を割いて掲載されていました。
吉田所長は,福島第一原発で事故を最小限に食い止めるために,命を懸けて指揮をとった人物です。
吉田所長については,以前『死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発の五〇〇日』(PHP研究所)で読んで知っていました。
その吉田所長が政府の事故調査検証委員会で供述した記録が公開されたのです。
日本を守るために,吉田所長はどう動けばいいのか,何をすればいいのか,緊迫した状況の中で,その判断に迫られたのです。
菅直人総理や政府とのやりとり,部下たちへの思いなどを読むと,熱いものがこみあげてきました。
自分のいのちを投げ打って,日本を守ろうとした男がいたのです。
政府は9月上旬には,吉田調書のすべてを公開するといっています。
是非,全文を読んでみたいと思います。
記事の一部は,以下から見ることができます。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000303/20140830-OYT1T50097.html?from=yartcl_popin

『死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発の五〇〇日』の著者である門田隆将さんは,はじめにで次のように書いています。
「本書は,吉田昌郎という男のもと,最後まであきらめることなく,使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した人たちの物語である。」