半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2188 道徳授業「はだ色」

今日は,担任が不在だったので急きょ2年2組で道徳授業をすることになりました。
以前,サークルで辻川先生からもらった「はだ色」の授業です。
中学生むけに少しアレンジして,やってみました。
中心となる資料は,ドイツで売られているすべてはだ色の色鉛筆です。
中心発問は,「はだ色」という言い方を変えたほうがいいと思いますか?
変えなくていいと思いますか?その理由も考えましょう」としました。

生徒の感想をいくつか紹介します。

・初めに見た12色の色では,自分の色とか日本人の色を中心に考えたけど,後から見た12色の色とは考えが違った。
・はだ色って言っても,いろんな色があることを知った。人種差別をなくすために,それぞれのはだの色を認めていかなければならないと思った。
・小さい頃から「はだ色」と思いながら使ってきた色について,今,深く考えることができました。人間は一人ひとりはだの色が違うので,「はだ色」というにはないのかなあと思いました。
・「はだ色」って何気なく使っていたけど,今日,深く考えた。肌って何で人によって違うの?肌が違うだけで何が違うの?差別って何なの?「人間」という種類でみんな同じで同等なのに。

社会的,知識注入型の道徳授業になってしまいましたが,生徒はとても興味深く聞いていました。
自分が知らなかったことを知った時の驚き,そこから自分なりの考えを持つことの大切さを感じとったと思います。