半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2146 お土産とこれからの研究授業

今日は,市内のE中学校へ社会科の研究授業を参観しに行きました。
こういった部会があるときは,お土産を持って行くようにしています。
お土産と言ってもお菓子ではありません。
私が作った学年通心や道徳の指導案などのプリント類です。
それぞれの学校に知り合いがいるので,その人に渡しています。
これによって,新しいつながりや学びが生まれると考えているからです。
また,道徳部会では「欲しい人はご自由におとりください」というメモを置いて,プリントをとってもらうようにしています。
これにより,学びがどんどん広がればいいなと考えています。
自分が勤めている学校内だけの学びではなく,市内でのつながりとネットーワークが大切だと思っているからです。

最後に授業の感想です。
私は,当たり前の授業ができる教師を育てていくことが大切だと思っています。
ですから,こういった研究授業でも普通の授業をして欲しいと思っています。
班学習や発表会や学び合いなどではなく,初任者教師にとっても必要な授業のノウハウを協議していくことです。
授業の基本ができていない教師が,特別な授業を参観すればそれを取り入れようとします。
しかし,基本ができていない教師が特別な授業をしてもうまくいくわけがありません。
基本的な知識が身についていない生徒に高いレベルの思考を求めても厳しいのです。
それを無理矢理,話し合いで考えさせたり,分からない友達に教えさせようとすることは,よい方法だとは思いません。
授業は効率も大切です。50分間という限られた時間内で,基本的事項を理解させ,考えさせ,ノートを取らせ,楽しませ,達成感を味わせ,しかも躾をしていくのですから。
生徒主体の授業づくりをしていては,50分間で終わるわけがありません。
授業の主体はやはり教師であるべきだと思っています。

これからは,50分間の授業において,次の内容をいかに組み込むかという研究授業が必要だと思います。
①読む
②書く
③調べる
④考える
⑤発表する

かつ
⑥楽しさ
⑦喜び
⑧達成感
などです。

こんなことを考えた研究授業でした。
授業をしたY先生お疲れ様でした。