半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2195 映画「風立ちぬ」

●「風立ちぬ」(監督 宮崎駿★★★★
今日は,レディースデイということで妻と2人で映画「風立ちぬ」を見に行きました。
結論から言えば,良かったです。
宮崎監督アニメでは,久々にストーリーがしっかりとしたものでした。
実在の人物をモデルにしているためそうならざるを得なかったのでしょう。
映画のポイントは,やはり「風」です。
風が吹くと,主人公の人生が変わるような感じがしました。
また,「風」は時代の変わり目を表してるのかもしれません。
関東大震災や戦争を背景にしていますが,全面に出てくることはありません。会話の中や小道具の新聞などでわかるぐらいです。
もちろん,死者が出てくることはありません。こんなことからも宮崎監督は,戦争を寓話的に描いたのでしょう。
主人公とその妻の生き方が美しいと感じました。
運命を受け入れて,その時その時を一生懸命に生きようとする姿が,美しいのです。
言葉遣いの美しさも,加わっていい感じでした。
蛇足ですが,宮崎アニメで初めての口づけのシーンがありました。
ルパン三世カリオストロの城」「紅の豚」などで,キスシーンはありましたが,ほっぺたに軽くするぐらいでした。
大人のアニメを意識したのかなと思いました。