半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1431 3.11を前にした道徳授業プラン

職員の回覧文書で,3月11日の14:46に黙とうをささげるようにとの文部科学省からの通達文書がありました。しかし,11日は日曜日です。平日ならば授業中に指示を出すこともできますが,今回は無理です。何でも反対する教師であれば,文部科学省からの通達というだけで無視するかもしれません。これでは教育的ではありません。同じ日本には,悲しんでいる子供がいることを考えさせたいと思います。日曜日ですから,部活動の真っ最中かもしれません。家でのんびりと休んでいるかもしれません。しかし,14:46には,心だけでも東北地方に向けさせたいと思いました。それで,放課後,次のようなミニ道徳のプランを作成し,学年職員に配布しました。

道徳授業プラン「3.11を前にして」

①黒板に「246」と書き,これは何の数字でしょうか。
②続いて,「311」と書き,これでわかるでしょう。
東日本大震災から1年になるとこを説明する。
④被災地の子供たちの作文をいくつか紹介する。
(例)
・「ぼくは津波に『バカヤロウ』と言いたい。何もかもうばっていった津波」(翔 12歳)
・「それから毎日毎日,ふだんの生活じゃありませんでした。家族にもめいわくかけたくなかったから,言いたいことも,がんばってがまんしました」(真耶 10歳)
・「地震の前までは,しょうらいのゆめは自分の楽しいことだったけど,今は,みんなのためになることを考えたりしているよ。」(響子 9歳)
・「友達を亡くした悲しみを背負い,たくさんの人の役に立てるようがんばっていこうと思います。」(星奈 13歳)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120306-00000301-webhon-ent

⑤今度の日曜日の11日午後2時46分にあなたは何をしますか?いつもと変わらない生活をしますか?
⑥「宝物とは『物』のことじゃない。本当の宝物とは『(    )』のことなんだ」

⑦答えは「人」です。これは,岩手県宮古市の鍬ヶ崎小学校の学習発表会で6年生が「輝こう鍬ヶ崎」というテーマで語った文です。
こんな授業はどうでしょうか。